平良港から伊良部島へ
夕方、宮古島の西の端にある港、平良港へクルマで乗り付けると、後ろ向きになって進んでいる車の列が見えた。これはトーキョーでは絶対に見られない光景ですよ、後ろ向きに退去して列が動いているなんて。その奇妙な光景を見ていたら、僕もその列に加わることが知らされた。平良港から伊良部島へ向かうカーフェリーの最終便に乗るための列だったのだ。いくら自動車部だからといっても、後ろに走る訓練はあんまりしていないので、これもまた初体験だった。
まだ船が到着していない状態の港。とりあえず列の近くまで行ってから展開して、見よう見まねで前のクルマではなく、先に並んでいる後ろのクルマの前にバックで止まる。本当に奇妙ですよ、後ろ向きの渋滞って。30分くらいそのまま並んでいただろうか。亜熱帯の空気に初めて触れた日だったので、結構体力が奪われていてくたくたで、うつらうつらと寝ていた。軽く寝たかな、という頃に「ボー」という音が聞こえてきて、船が近づいていることを知らせる汽笛が鳴った。
音のする方をバックミラー越しに見てみた写真が上の写真だ。船が口を開けて岸壁に着いたと思うと、そこへ次々と並んでいた車がバックで入っていくのだ。遠くから見ていると、実に器用なモノである。僕の車も同じようにして入っていけるんだろうと思ってクルマのエンジンをかけて、いよいよバックして進み出した。しかしそう簡単には船に乗れなかった。僕が並んでいる前、ではなく後ろには、船の積載量を超える台数のクルマが並んでいたのである。早い話が、乗り損ねた。
最終便だったはずなのに乗り損ねたと言うことは、もう伊良部島へ行けないのか? そんなことが脳裏をよぎった。宿もあちらに取ってあるし、明日は下地島でシュノーケリングの予定もある。早速予定が狂ってしまったか、と落ち込もうとしたが、それには及ばなかった。他にもたくさんのクルマが、やはり後ろ向きで船を待つポーズを取っているのである。どうやら臨時便が出るらしく、更に1時間くらい待ったの地に無事にフェリーには乗ることが出来ました。
ちなみにフェリーで宮古島から伊良部島へ移動している間、ケータイのテレビ電話をかけてみたが、海の上でも途切れずに通話が出来ました。改めて日本の第三世代ケータイの普及進行度に感心してしまった。
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