重たい空気

 梅雨空の中降り立った宮古の空港の建物を出ると、今まで体験したことのない空気に包まれた。とにかく空気が湿っていて重たいのだ。

 今まで身を置いたことがある湿度の高いところというと、雨が降っている時、山を登って行ってたときのキリに囲まれた時、お風呂でシャワーを浴びている時がせいぜいだ。雨が降っているとき雨粒が見えるし、キリやお風呂の湯気は白く見える。そういった目に見える空気の変化が内にもかかわらず、平常時で空気にこんなに湿気が含まれているというのは初体験だった。


 僕が宮古島に降り立ったのは2005年、宮古島で梅雨が明ける前日の6月25日だった。今にも雨が降りそうな空をしているから、それで湿気が多いのかと思っていた。しかしそういうわけじゃなかったということを、後から思い知らされた。次の日以降、たとえキレイに晴れ渡ったとしても、ずっとこの多湿の状態が続いていくのである。

 資料によると、梅雨の時期は平均85%、夏の時期で80%程度をキープし、過ごしやすくなる10月中旬でも65%までしか下がらないのだから蒸し暑い。気温はおおむね33℃前後なので、トーキョーで体験する35℃オーバーのつらい暑さよりも数字の上では低いように感じられる。しかしこの亜熱帯の湿度が高い空気が、トーキョーの夏とは違う種類の暑さをもたらしているということだ。

 同じ33℃まで上がったとしても、トーキョーの激しい照り返しを含めた33℃に比べて、多湿の33℃の方が体にとっては良いように感じられる。少なくとも空港を出た直後の肌の感触は柔らかに感じられた。ところが、とにかく動くと汗が良く出るのである。ちょっと歩いて移動しようとしても、止まってじっとしていても、汗が垂れてくる。

 最近のヨガブームの中で「ホットヨガ」という、高温多湿の空間で行うヨガも浸透しつつある。これと同じように、高温多湿の空間での生活は、代謝を高めて体の機能を平常に保ってくれるのだろうか。

Posted : 2005年09月06日 01:53 Permalink


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